136+1 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/20(木) 19:10:38 ID:iAjS0MD6

佐々木の部屋風な支援絵をこっそり置いときますね



次の更新も楽しみにしております


137 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/20(木) 20:36:05 ID:L8XYg2rI

支援乙～
キル夫ムンクの違和感のなさがすごいｗ

139+1 ： ◆.DfxuBnBrg [↓] ：2013/06/20(木) 21:46:40 ID:i8i1Pvpk

>>136
なんて……素晴らしいんだろう……






　　　　　　　　　　　　　_,,-‐　'''"￣￣ ゛ｰ-､,_
　　　　　　　　　　　 ／　 :::,-ニ-―"｀ミl|l「ヽ､ヽ
　　　　　　　　　　 /　　::::/／ヽ|　_ノ　　ヽｌ ﾚ_l |
　　　　　 　 　 　 /　 　:/ｒ´::::　／,-‐､　　　 ,-y ｌ
　　　　　　 　 　 ﾉ:::::::::::ｌ ｌ:::::::　　,､ （　　　 ＼ )| ｌ　　　　　　　 なんて素晴らしいんだろう！なんて素晴
　　　　　 　 　/´／＿ ::::ｌ:::::::　　|| ﾆ"｀　　 　 〉{ 「＼　　　　　 らしいんだろうなんて素晴らしいんだろう
　　　　　　　　>―"＿,,-┤:::::　 || 　　　　 　´μｌﾐｌ、｀ヽ　　　　！なんて素晴らしいんだろう！なんて素
　　　　　　 ／　／三三ﾐ |:::::::　||　 　 ＿＿_　 ,ｌﾐｌ三ヽ ｌ　　　 晴らしいんだろう！なんて素晴らしいん
　　　　　／　／三三三ﾐλ::::::　ｌｊ　　 ｀ー‐"　,ｌﾐ三三ヽｌ　　　　だろう！なんて素晴らしいんだろう！なん
　　　　/　／三三／´　 ｌ　＼::::::::　　　　　　 / /￣｀ヽﾐｌ　　　 て素晴らしいんだろう！なんてなんてなんてなんてててててｔ
　　　 / /三三／　　　 /／ ミ｀ー-､＿,,-―´) r―-､ ヽ〉
　　　l ./三 ／　　_,,-‐<,＿＿　 ｀ニ　　ニ彡´　　 　 ￣①
　　　ｌ/ﾐ／　_,-‐´　　　 　 >＿,　　　 ／ｒ´
　　　|ﾐ/-‐´　　　　　　 　 ﾉー‐´　　　 く
　　（工）　　　　　　　　r‐←´　 ＿　　　 ヽ
　　 .￣　　　　　　　／￣´　　　　 ｀ｰ-／￣｀ヽ


素晴らしいイラストを頂いた嬉しさのあまりどうにかなってしまいそうです！

私にとって皆様に楽しんで頂くこと、
皆様に楽しみにして頂けることほど喜ばしいことはございません。

何よりの励みでございます。

美麗なイラストを描いて下さり、心より御礼申し上げます。

今後共、一層皆様にお楽しみ頂けますよう精進致します。


142 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:04:10 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃この間ヤンの、正確にはヤンの雇い主の書庫を漁っていた時に　　　　....┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃俺たちの一族について書かれた本を見つけたので　　　　　　　　　　　　....┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃俺なりの妖と環の関係についての覚書を残しておく。　　　　　　　　　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　　　　＼
　　　／　 　　　　　　 ＼
　 ／　　　　（●）　（●）＼
　 |　　　　（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
　 ＼　　　＼ェｪｪｪ|＼ 　／ ／|
　　／　　　　　/⌒ﾉ　 ＼／ （ ）
　　|　　　　 　/　/ |　　 　　　　|



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃俺達は一般に鬼と呼ばれる種族の中でも、実はかなり神格の高い方に分類されている。　　　..┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┃
┃人を日常的にムシャムシャやる化物の中では珍しいらしい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


143 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:04:26 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃俺のような貧弱鬼は論外だが、逆に兄貴のレベルになると凄い。　　....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIBeforeIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
　...　　... .
　　　　 　 .ｉ＾i
　 　 　 . 　i:. !　　　　　　　　 　 　 ,ﾍ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,､
　.　　,、 　|:. |　　　　　　　　 　 　 i:. !　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i. i 　 　 　 　 　 　 　 /7
　 　 .|.|. .. |:.｜ /7　 　 　　／> ,、i:. i　　　　　「!　　　　　 ,　　　　 |. |　　 .、　｢! 　　,ﾍ/ /
--<＼,ｌ　.:|;.. |././‐ｌ|ー｢ﾚ'.／ー∥|;. |ｰ─i-|- |:|ｸｰ─---i|‐ﾚーー|;:.|-/7∥ｰ|:ﾚ〉─〉::./─
　　 ＼｀ヽ|;:.../ ﾑィ>／.:<´ . . 　 , |::...ﾏ;:/〉　 ＾´｀　　　　　　　 ﾄ､_/:..У/ｸ　 ┴ ,ｨ ./:../
... . ...　＼.;i:..　.::／ ^´⌒｀ ,ｨ　 .〈V:::.. ﾚ'/　 　 　 　 　 ー-　､,,_＞,＿_,/ｰ──./ ﾚ'::. ﾑク
.:.::.:.:.:.:.:. /;il;::::::...ヽ､,,._.　　|.|　　＾´｀＾´｀´　 . . .. . :. :. :. :..:. :. :. .,.　 ,　　　`''- ､,/::........:::::く_,,..::.
.;:;.;:;::...シ',:'"⌒｀`ヾ(⌒＼/ ﾚ':〉...:::;;;;;:::..... 　 　 　 　 　 　 ._,.-''　 / 　　''''""´.:.＾"⌒｀⌒｀` :.:
;:-一'''　..:.:/.　..:.:.　 ..::､,, `''''''ﾞ＾ 　　　　　　　 　　.,.　 ,. . .... ... : .: .: :.:. :. :. :...:.::.::.:;:;.: .: :.:. :;:;.: .:
:,.;:.,.:;:;:／./:.:.::.:.,:. ＼　.::.:: ｀''- ､ :.:.:. :. :. :.. .::;.. :. :.,...: :;:;.: .: :. ::. :;:.:. ::;.: .: :.:. :. :::.,,...　:. .::;:.,..:.:.:.:::
:.::.:.:.:.: .: :.:. :. :.:. :. :. :.＼.:.::.:. :. :. :.:.:.:.:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ::;:;.: .: :.:. : :. :. : .: : :.:. :;:;.: .: :.:. ::. ::
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII


144 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:04:47 ID:n5XU6tms


IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIAfterIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
　..　.:.:.:.　　... ...:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.... ....　..　... ..　　.... .. ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...　......　　. .... . .... .. .:.:.:.:. ....　r ⌒ヽ .:.:.. .. .
. ......:.:...:.:. .:. .:. (⌒ ､ . .. .. .　　　　　.. .......:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.... .:.:.:.:.:...... .. ..:.:.:.... ..:.:.:.: .: .. .. ... (⌒　　 ⌒) ... ..
:.:.:. ......　.:.:. (⌒　　 ⌒) ... .... .:.:.:. ..　. :. .:.:.:.:. . . .....:.:.:.:.:....　 ..... 　 . ..:.:.:.:....:.:.:..: .:.:..　(⌒　　　　. . ... .:.:.
　.. .... .. . (⌒　　　　　 r'. ..:.:.:....　　　..:.:.: .....:.:.:.:.:.　.:.:.:..... r ⌒ヽ .:.:.. ... .. ...　. :..:.:. . . ...　　　.　. .. ...:.:.:.:
. .:..　 .. (⌒'　　　　　 　 .　　　.. .:.:.:.:.:.... ....　.. ... ....:.:.:.: (⌒　　 ⌒) ...:.:.:.... :. :.:.:.:.. .　　... :.　　　.:.:.:.:. . ....
. ..:. . (　　　　　　　　 . ..　　..:.. 　 . ... .　 　 .. .:.:.: ...　 (⌒　　　　 r'⌒ヽ ..　　.. ..　.... .　　. .. ...:.:.:... .
... .　.　　　　.;i；';.　　　　　　.　...　　......　 ... ....　 　 ...　　　　　　　 　 ⌒ヽ　　　　. .. .:.:.:.:..　　　　　　... ..
　　　,.;i；';.,,;；`;；i`、　　　　... .　　　 　 .　.. .　　 ... ....　 　 ...　　　　　　　　.　...　　......　　　　 　 .　.. .
　 ,.;；:｡;:；;:：､;；:｡;:；;,.
　,.,;:;；`;；i`:;：i;,|i!''".　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.;i；';..;i；';.
.....　""'|i!''''" 　i|!、....,........... .......,.,.......,..,.,,.,,.　...... .......,. ,.......,..,........... ...　　　 ,.;;.;i；';.,,;；`;；i`､；i`､　. ............ .
'::',:'':';:,.,i|!、:.,"'`::'::',:'':'`::'::',:'':'`　"'"' "'''.'''　"'''.''"　'::',:'':';:;..,"'`::'::',:'"'`,.;；:｡;:；;:：､;；:｡;:；;,；:｡;:；;,　,.;i；';.
　"''　　　　::':'::'　" '''.''"'"　　''"'"' "'''.'''　"'''.''"'"''"'"' 　"'''.'''　"'''.　,.,;:;；`；`;；i`:;：i;,|i!''";,|i!'',.;；:｡;:；;:：､
'::',:'':'`::'::',:'':'`::':'::',:'':';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`::'::',:'':'::',:'':';:;..,"'`::'::',　'""''|i!''"　　,i|! .....i|!,.,;:;；`;；i`:;：i;,.
'::',:'':';:;'"'"''::',:　'"'"''::',:::'::',:'':'`::'::',:'':';:;..,"'`'::',:'':';:;..,"'`'::',:'':';:;..,"'`'::',:'':';:;..,":,.,i|!、'`'::',:、'':';:;..,..、""'|i!''"
',:'':';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`:: 　　　　　　　　　　　　　'::',:'':'::',:'':';:;..,"'`::'::',:'':'`::'::　'::',:'':';:;..,":,.,i|!、
"'''.'''　"'''.''"'"''"'"' " "'''.'''　"'''.''"'"''"'"' "'':';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`::'::',:'':'::',:'"'''.'''　"'''.''"'"''"'"
:::　　　　　　　;..,"'`',:'':'`::''"　;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::;..,"'`',:'':　　　　　　:::;..,"'`',:'': ;:;:　.

IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII


　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　⌒　　　⌒　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　　＼　ﾄﾞﾔｧ…
　　 　 |　　　　　 __´___　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃兄貴が大暴れした後の場所は霊脈が正常化し、土地の力が急速に回復するのだ。　　......┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


145 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:05:09 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃もちろん兄貴は一族の中でも例外だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃ここ数百年の中では間違いなく一族最強だろう。　　　　　　　　　　　　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃リストの賞金額を見るに鬼族全体の中でもかなりいい線行くと思う。　 　 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



　　　　　　　　　＿＿＿
　 　　　　　　.／　　　　 ＼
　 　(ヽi 　 ／ 　　⌒　　⌒＼　　/)
　　(((i )／　 　 ﾉ-ﾟゝ　ﾉ-ﾟゝ .＼( i)))
　／∠.|　　 　　⌒ ___´___＾ヽ　 l＾ヽ ＼
( ＿＿. ヽ、 　 　ヽﾄｴｴｲ　　／＿＿__ ）
　　　　|　　　　　　|-ｒ-/　　/´
　　　　|　　　　 　 ヽﾆｿ　/




┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃兄貴が頭抜けて強いのは二つの大きな理由がある。　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


146 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:05:25 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃兄貴はかなりのグルメだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃人間の中でも『自身の人間性に固執しながら人間を超えた者』の肉を特に好む。　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |――――─────‐───────|＿＿＿＿＿_
　　　 　 　 　 　 r'´三三三三ﾆ|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::　　　　　 :.::.::.::.::.::.::.::.:|三三三三ﾐ 　 ）
　　　　　　　　　｛ { 　（　(　 〃 |.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.　　　　.::.::.::.::./￣￣￣￣￣＼彡／
　　　　　　／￣￣￣￣￣＼＼＼ :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.　 　 ::.::.::.::.::.:|　 サ　通　な 　∨
　　　　　　l　　 　 　 　 　 　 |ー＼二二二ﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ二二二二二.|　 ラ　 り　に　 │
　　　　　　|　 　 の 　 単 　 | 二二二二二二二二二二二二二二:│　リ　.す 　 ` 　.|
　　　　　　|　 　 ね 　 身 　 |ﾆﾆ.二二二二二二二二ﾆ=--‐￢'´::::::|　　| 　.が 　　　│
　　　　　　|　 　 ！ 　 赴 　 ト ﾆ二二二二二二_,,斗t≦气テ寸彡∠　 マ . り　 　 　 |
　　　　　　| 　 　 　 　 任 　 |　}ﾊ`弋气ﾃ≧ｧ:::::::ﾐ=::`^¨ﾆﾆﾆ¨チ''⌒| 　 ン　　　　　　 |
　　　　　　l　　 　 　 　 　 　 |　l:ハ :::｀￣¨::ﾝ| 　 . ::::::::::::::::::: /´￣＼| 　 さ 　 　 　 　 /
　　　　　　l　　 　 　 　 　 　 |.　V∧::::: '´　::::|　　　　　　　厂￣￣￣＼　 ° 　　 　 /
　　　　　　＼＿＿＿＿＿／　　V∧ 　 　 :: |　 j　ヽ　　　|:弋__/"::　　ｷー=彡丁￣
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ﾑ　　 ::寸ｰ'⌒`'　　　{.::〃:::>''; 　 ::彡　..:彡|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, -∧ヾ　　　¨´　　　 　 ￣,.フ|::::　　　 　 :::::::::|
　　　　　　　　　　　　_,　-─ '´ : : :/: ∧ " `ー=━━━一彡ｲ::|:::::　 　 　 ::::::::::ﾄ､＿＿_＿
　　　　　 　 _,　-‐'´: : : : : : : : : : :/:　: :∧　 癶＝ー‐=≦癶　 :::|:::::　 　 　 ::::::::::|| ＼:::::/＼ : :
　　　_, ‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : :! |＼　　:::..　 　 .::::::::.　::::| :::::..　　 彡::::::::||.: : :∨ : /: : :
_, ‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : :|l ∨ﾍ　　　　　　　　　:::人:::::::...　〃::::::::彳: : : :|: :/: : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : :|　 ＼::ゝ､,,,＿＿＿,. イ:／ヽｯ=彡､_,,　:::::|: : : :│: : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : :|　　 ,ゝ-、::::::::::::::／l厂　　 〈:::;'　｀ ´　::: |: : : :│: : : : : :
　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : :|　　/;;彡ヘ::::::厂　/ﾄ＼　　∧'　　　／￣￣| : |: : : : : : :


148 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:06:50 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ただ強いだけの人間ではダメらしい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃自身の『人間』を捨てず、人の身でありながら化物に肉薄するほどに　　　　┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃練り上げられた人の肉がたまらなく美味なんだそうだ。　　　　　　　　　　　　.┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　 　　 ｌ　/ﾚ'レ'"l/l/レ'"Vｌ／ﾚi/l／l　,.; 　,　/　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　Vｌ/ｌ,l'Vil;,;i,iil,lii,iil'illll,lillllll;;ll;illl ,ll;;illll,,;i"l／l　^,.,.　　　　 人　貴　　|
　　　　　　　 V　;;l;;vi ll;llll";;illl,lllll,,lll;;llll,llllll'il,l; ;ll,i; ;llvll';il"l／l,.7　　　 間　様　　|
　　　　　 　V"ii,;;;,lllllll;lll,.ll;lllllllllllllll;lllllllllllllll lllll;Yll,l;lll;'llll";l;/;;／ﾚ'l　　 は　の　　|
　　　　　　ゝヾ l:;iiiiillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll;llllllYllllllll'llll;iiii'" 彡ﾚ/フ　　弱　言　　|
　　　　 　ヽlミ l;lll;lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll'iiil;l 彡l＞,７　　い　.う　　|
　　　　　 く;ミ l;i;llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll;il;ll;; 彡il>"7　　よ　.と　　|
　　　　　　ゝ;lllllllllll;lllllllll"lilll",;illl'",;illlllll'lll";il'iﾊ llllllllﾊlll;,";lllll彡"＞ 　　　　お　　|
　　　　　　ゝ";lllll;;lll"ll';ll"　;lll"　i';il'llllハll, 'lll,ﾊlllﾊlll;,";ll; ';;;彡彡∠ 　　　 り 　　|
　　　　　　<'lll;llミ"ll' ll,;l"　;il" 　l';ll llll　 'l;,　ll'　lll "ill　'll　彡彡ﾐ／　　　　　　　|
　　　　　　 ゞlllﾐ　ii'　l'll　　ll　　ｌ' l　ll　,,__ヽ'll　 ll　 'll ,;ll　彡彡7＼　　　　　　／
　　　　　　　>lli;;　 l__,,,,,,;;;;;;;;;;;iiiiiilllll":ヽ:llllllllllliiiiiillllii;;;;,,,, 　";iii;;"ゝ／　　　　　 ＼
　　　　　　/i;;;;l::::::::lllf'"::::::::::::::::;;;;;;,,"'::::::::,,.ー-- ..,_"''''#ll;　;ii/ヽ　　　　　　　 　 |
　　　　　　 ,l;;;;l::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;l 　:::::::"'' ..Ｏ.,__,..ゝ　　;ilﾉｿ'l　　　　　　　　　|
　　　　　　 'l;;/::::::　　::::　　:::;;;;;;;;;;;;l"''‐ 　:::::::::::　　　　　　'"8リ　　　死　す　　|
　　　　　 　ｌヾ::::　　 :::::　 :::: ::;;;;;:::::l　　　　 :::::::::::: 　　　　 ;S ﾉ　　　 ぬ　ぐ　　|
　　　　　　　 ";;,,　　　:::::::::　　;;;;;;iillii;;;,,,）'"" ::::::::::　　　　/ ,/　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　ｌヽ. 　　　 　　"''''''''''''"　　　 _::::　　　　/ｌ'"'i,＼＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　ｌ::ヽ. 　　　　　　 ;;;;;;;;::;;;,,r‐'"";;;:::: 　　/::lゝ
　　　　　　　　　 ｌ:::::'i,,　　　　::::ii;'‐--‐'";i;;;;;:::: 　　　/ :::l "'ヽ
　　　　　　　　　 l:::::::::ヽ 　　　::;;;"''-‐''''";;;;;:::,　　　/ :::: l　　'
　　　　　　　　　　l::::::::::ヽ::::　　"'"　　　　"';;'"　／　::::　l
　　　　　　　　　　.l::::::::::::::＼:::::::　　　　　　;;,／　　::::::　 l
　　　　　　　　　　 ｌ::::::::::::::::::"''―---―‐''"::　　　::::::::　 l
　　　　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::　,.r‐'"￣""''ー -----t....,,,,,,
　　　　　　　　　_,...ｌ　　::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;. -‐'";;;;;iiiillllllllllii;;;;;;;
　 　 _,.. --ー''''";;;;;;l 　　　:::::::::::::::,. -‐''"iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;;i


149 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:07:26 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃当然そんな人間はそこらにホイホイいるもんじゃない。　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃その上どいつもこいつも強敵だ。　　　　　　　　　　　　　　　　..┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / // ///:|　 |　/　|　/　/ / //　 ! |/ ／/ / ／ ／ ／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / // /'|/|/!　/ /　/ /ィ/ /¨//｀ヽj/／/ ／ / ／ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/|// /　|　/| / /─|　|/ |/　//　　 |/／|// /　 ／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧| /^ヽ/|/_｜ /´￣! /　　 ー-=ｚｘ､!/ ＼ ／ ／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Ν/　 ,; ヽィ'７'/　 　 |{!　 　 ゞミ､弋えﾗﾐ､厶イ;; ,; ;
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧{　 〃　{ﾉ/,/ 　 　 l|八　　　　⌒ヽ　　｝}　 }lト;; ;'
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 { V　//ヽ｜　　　　 　 　 ＼ 　 　 ￣￣＞’ √＼＼三≧
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Ⅵ　{::..　|/　 　 /｀ヽ　 　 　 ＼　　　 　 　 ィ仁二＼＼/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |ﾊ　∨　 　 　 ｛ {r‐､　　 　 　 `ー一r≦シ⌒￣　｀ヽ/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Ⅵ} /　　　　　　　＼　　　　　　 　 　 ￣　　　　　　　ヽ　　　　彼は人間の様な化物で、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 r=/　;ﾟ 　 　 　 　 　 　 ト=-　　 　 　 　 　 　 r─　　─一〉　　　 私は化物の様な人間なのだろう。
　　　　　　　　　　　　　ノーﾉ;ﾊ　{　　　　　　　　　　 ヽ‐=ﾆ=‐　　　　　 　 ヽ 　 フ::::／
　　　　　　　　　　　 イ′　|　 ﾍ ';　 　 　 　 　 　 　 　 ＼‐=ﾆ三ニ=‐ ､ ＼　 .:::::::;/ヽ
　─ ┬一　 7厂´　　　　　|　 八ﾊ　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼‐=ﾆ三ニ=‐- ､ヽ ￣
　　　/　 　 /　　　　 　 　 ｜　　 ＼　　　　　　 　 　 　 ＼　｀　 ‐=ﾆ三ニ=‐ヽ＼ |
　　 ′　　/　 　 　 　 　 　 |　　　　 ＼　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　 ｀ ‐=ﾆ三ニ 〉 ﾉ


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃取って食うどころか返り討ちに会いかねない。　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


150 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:07:48 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃だが兄貴はそんな人間を好んで狙い、　　　　　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
┃正面から取っ組み合って勝利し、糧としてきた。　　　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



　((　(ヽ三/)　　　　　　　　(ヽ三/)　））
　　.　 (((i )　　　＿＿＿　　　( i)))
　　／ ／　　 .／ノ 　 ヽ_＼　　 ヽ ＼
　 ( 　く　　 ／（●） 　（●）＼　　 >　）
　　＼　｀／::::::⌒　__´___ ⌒:::::＼'　／
　　　 ヽ|　　　　　　 ￣　 　　　　|/
　　　 　 ＼ 　　 　 　　　 　 　 ／


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃鬼は食うほど強くなる。強い人間の肉であるほど強くなる。　　　　.┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃これが一つの大きな理由だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


153+1 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/23(日) 22:09:04 ID:9N75aHdE

できる夫と超人の話も見てみたいね


151 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:08:09 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃もう一つは血だ。　　　　　　　　　　　　　　　　.....┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃より正確に言えば兄貴は母親似なのだ。　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　/:::::::::::::::::,､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 　 　 /:::::::::::::;ィ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　./:::::::,ｨ7' ./::::::::::,ｨ7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　/:::::/ /　/::::::, イ./ｲ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　 /::::/ /　/::／ .／　ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　 ./::l:/ /　/:/ .／ , ｲ:::::/:::::::::::l:::::l::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::,
　　.,':::l/ /　,':/　/　/::::::::/::!:::::::::ll:::::!:::!::::!::::､:::!:::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::,
　　l::::ﾘ .'　./!′/　/::::::::::!::!!:::ll:::::!!:::!::::!:::l:::::::',::!::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::,
　　.!ﾘﾊ 　 ' i! ./　 l::::::::::::l::!!:::!::!:::ﾄ-!:!‐!'!:!ヽ:::lヽ',:::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　ﾙ'l! l,　　 !　 　 ',:::::::::::';!l:::!l::!　＞ｨィ,ﾃ==二_ヽ:::::::::::::::::::::::::l_::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　　 l lﾊ　　l　　　 ∨:::::::lヽ　ﾘ ´`` ､ゞ::::::::::ツ!l::::!:::::::::::::::::::::!〉!::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　　　　.〉　　　　 　.∨::ﾉ　 　 　 　 　 　 ￣```l:!::!::::::::::::::::::l::! !::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　　　 .∧　　　 　 　 !ヽ　　　　　　　　　　　　 l:!::!::::::::::::::::/ 〉';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　 　 /:::∧　 　 　 　 !　　　　　　　 　 　 　 　 l::ﾉ:::::::::::::::::lｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　　./::::::::ﾉ　　 　 　./　 ､__　　　　　　　　　　 l::!::::::::::::::::l!:!ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　,ｲ::::::::/　　　　　 /　　 ヽ ￣　　 　 　 　 , イ!::::::::::::::::::!l::!　ミ_;;:::::;;_::::::::::::::::::::::::::::::,
. ,ｲ:::::::::/　　 　 　 ./:::::ヽ　　　　　　 　 , イ: : ./::::::::::::::::::/イ´　 　　　':, ｀`ヽ､::::::::::::::::::,
ｲ:::::::::/　 　 　 　 /:::::::::::::＼__　, .．＜: : : :　 /:::::::::::::;イ　　　　　　　　 ':, 　 　＼:::::::::::::,
:::::::,.ｲ　　　　　 ./:::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::ヽ 　 /::::::::::／　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ヽ:::::::::,
::／　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::l ヾ:::::::::::::∧/::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　ヾ　　　ヽ:::::::,


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ちなみに俺は父親似だ。　　　　　　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┃
┃母親の才能は受け継がなかった。　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


152 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:08:33 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃若い生娘の生肝を好んで喰らう、　　　　　　　　　┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃ゾッとするほど美しく、強い鬼だったそうだ。　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.　 　 　 /:::::::::::::::::/　/　 /:::::::::|::::::::: |::: |:|:::: : |:::::::|:::::::::::|::::::|: : :|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
　　　　,'::/:::::::::::::,'　/　 /::::::::::::|:::::::/:|::: |:|:::: : |:::::::|',:::::::::|::::::|: : :|',:::::::::::::::::::::::::: |: :::::::::::::::|
　　 　 !:,' !:::::::::::|' /　　.!:: : |::::::|: : :|::_!::::L',:::::::|:::::::|:∨::: |::::::| : :.|:.!::::::::::::::::::::::::::|',::::::::::::::::|
.　　　 |:|　!:::::::::ﾘ l　　.:,':: : :|::::::|∨:|´ V::レ::::: |∨::!: :V:: |V: |: : :|: |::::::::::::::::::::::: | |:::::::::::::: |
.　　　 |:|　|:::::: |　l　　.,':::|::: |',::::|_.Ⅵ:￢,:::i:..Ⅵ:|: :V|: : :Ｖ:|: V|V:::|: |::::::::::::::::::::::::| ,::::::::::::::: |
.　　　 |:| .‘,::::::|　!　 .:j::/i:::::| V:|　 ',:|: :. :',!: :.V:!: : :|: : : :',|: :.',! Ⅵ: |::;:::::::::::::::::::::ﾚ:::::::::::::::: |
　　 　 ',!　 ∨:} .i　 .::}'　 Ⅵi::,.',|⌒ヽ',　　＼..:',i　　 ﾞ　､:.|!: : : : :ﾘ ﾉ/}::::::::::::::::::::|::::::::::::::: : |
.　　　　　　,':::j :,'　／　 .::::',ﾑ　 ..::...　＼　　::::i　　　　　　　　　 ﾑｲ/!:::::::::::::::::::::::::::::::::::: : |
　　　　　　i:::｛　　　　　'´　i::::i ／｀丶　ﾊ 　 ﾞ:|　　　　　 　 　 　 　 从::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
　　　　 　 |:::::‘ ,　 　 　 　 |::::|:.,　　 人{ ',__　　　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　 　 　 　 |:::::::: ‘ ,.　 　 　 |::::|ﾍ', 　 　 ｀!: : : ￣_二フ'´　　　　／|:::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::: |
　　　　　 ,'::::::::::::::‘.,　　 　 !:::j　 ヽ、　　ゝ-- '´-　　　　　 ,..:ｲ:::::i|:::::::::::::::::::::|:::::::::|:::::::::::::|
　　　 　 ,'::::::::::::::::::∧　 　 l:::,'　　}:ﾄ＼　　　　　　　　　. イ: :.,'::::::ｉ|:::::::::::::::::::::|:::::::::|i::::::::::::|
.　　 　 /::::/!:::::::: / ,∧　 /:/　　 |:| .＼＞ .　　　　. ＜ : : : :,'::::::::ｉ|:::::::::::::::::::::|:::::::::| !::::::::::|
　　　 /::::/｜::::::::}':::::::‘ ,:::/.　 　 |:|　.!::＼:::≧≦::: : : : : /. ,':、::::::|::_:::::::::::::::::|i::::::: ! |:::::::: |
-=≦::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:/,. 　 　 |:|　ｊ: : : : : : : : : : : : :, '　 i: :∨::::::::::::≧=-::::::::_::::| |:::::::: |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:/:/ヽ　　 |:| /: : : : : : : : : : :.／　　.!: : :|::::::::::::::::::::::::::::::::≧ｘ,|:::::::: |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃父親によれば京の都で百鬼夜行を率いていた時期もあったらしい。　　　　　　　　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃だが当代随一の退魔師に敗れ、俺達の故郷となる山奥へ落ち延びてきたと聞く。　　　..┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


154 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:09:38 ID:n5XU6tms



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃落ち延びた先で山の主を血祭りに上げ、代わりに龍穴に居座ったらしい。　　　 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　 ';　　　　　　　　　　　　　 ,;;’ ,::;;　　　　　　　　　 ヾ^';;..;;;'　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　ﾟ，　　　　　　　　　　　 ,;i;' ,;' ,;　　　　　　　　　　_,.);;:/ヾ' ﾉ;,　　　　　　　　　　　ヽ＼
　.,　　　　　i;　　　 }:,　　,;' 　,.. 　 ,;",;'　/　　　 ヾ;"　　　 '"　;;.,,;　　 ',;'　　　　　　　　　　　　}　　　　　　 ノ ``
　::;;;;';.､　　 ;;　　　 i;;;.,,.ﾉ;;;:'" 　　,ﾟ;.,;',　 o　　i,.,.,ﾉ}　__ -- ､　,);,,:;'　　　　　　　　 　 ＼`ー--' 　 ┃ 　 　 ＼
　;:;;;:;;;;;v.,　 i;,　　　;;:;;;.;:'"　　　 /_/'=ﾆﾆﾆミﾉ';r''/´ 　ヽ　 } >､;;;i　　　　　　,,;;"　　　　＼　　　　┃
　';:;;.;:;;;.;;:;,,_,};;i／￣};;/､　　　／;;:;ﾟ斗-≠＝ミ＞{　　 _　-- _　）;;;;..,,,, '" 　　　　,:;'　　 　 ヽ　 　 ┃　　ｰ┼__
　 ';;:斗-―-'';i...,,￣ヽ　 ⌒>' /;:;;' /;;;'{　　ﾟ／　_彡⌒VVVV∨;;'7'"ﾉ;　/};.,'"　,:;";,　 　 　 }　 　 ┃　 　 /|　 ）
　´:_:_: : : : : : : : ｀ヽ;;,,;;X /　/;;;;ﾟ;/;:;'=ゝ-"　冫)Vﾞ^ヽ! __,r〈|/;;';;' ;;':;(　ﾉ;;;;,;',,,:;;'.;;:';;:;＿__ ノ 　 　 ┃
　 -､ ￣ ｀ヽ:: : : : : :∨;;;,{　{ ;;;;;;'/_|o　ィテV'ﾞ`′　 r〈人Kヽ;;{/_/_';:;;;斗=ミ:;__;/_;:;:;;;:｀ヽ　 　 　 ┃　　　‐匕_
　//) γ⌒ヽ＼: : : :_:);;ノヽ| ;;;:v=V⌒<{　-―v―/'YYi}ヽ } } !,,;'ﾟ: : ｀ヽ　　ゝ_　/;:;''"　　}　　 　 ┃　　　（乂 ）
　='-ミ乂__,;ﾉ　 ￣　　|;;Y　　　　} |,,;i;,,,. Y l/|　,;＼　V{_/}-く/;;:' : : : : : :}''"　 __}_,.,;:;;:;:'"ﾉ　　 　 ┃
　;;:..;:;;;:＼　　　　　 　 !;;;）　､＿,ﾉ八;;;'　｀¨Lﾉ;;'､　 ｀ー　 ｀)/};;;;:;;;,,.;:': :./　 ヽ　 ,,.:;);;:＜　　　 　 ┃　　 　 ‐匕_
　,,,;;;;:;";;:;;＼ 　 　 　 ﾉ;〈__ノ:::} ∨｢!;;ト,,,.__ノ;;{｀Y^ﾊ ＿__彡{;:;;;,,;;:;;;:;;'"/――…;;:;:;;,,.;: 　ヽ　　　　 　 　 　 （乂 ）
　,,;rｯ;;;;;;;'";;:;;丶___／;;;:;;;:;;;:;;/＼ヽﾘ;;/;;;:/;;＼;;　Y__ｊ_^Y^Yノ}´!: :_: 彡'　 ―-ミ/;:;;;:;;;;..;:;ノ　　　　l l 　l
　／rｯ ,:;;';;:;;/;/'ﾟ7;;:;i;:/: :}/: : : . .`ミト=====≧ｘ＿ノ--＜´ ,,';:;/　　　　{_　　ノ;:;;;;,..,／　　 　 　 　 ノ　　‐匕_
　ry,,:;;';;:;;;;;:' {;i　 ';;;:;:;': :_,ｨ: : : : : : `i　 __＿_　r=': : : : : : : }''/;(,,,::;,.　 　 ／厂;:;;:;;;'''"￣｀ヽ　　 　 l7 l7　　（乂 ）
　―-''"'':i rｯ;'__) /　　 ノ: : : i: : : :.｣ /: : : / /: : : : : : : : :ﾉ ∨{;,,,,'";,:;;:;'"'"|　　　　　　　　i　　　　o o
　　　　　　　:;_ﾉ´　-＜: : : : :i: :-―: ､｀="_,.._＼: : : ＼｀¨　/;,.;;:;;r''';;:;;,,..:ヽ,,,,/:;;;'"　　 　 /　　--､　 　　　　 .-､　ト
　／　 /　　　 {　　 __＜´: :),;ﾄv{: : :/: } /: : : ／: : ＜　　 /;;:;'c　}ノ;:/ヾ;;∨　'; 　 　 　 / ／　　　i ／　i　 /;;:;';ヽ!;:;,
　　　/　 ＿__斗-=￣／￣ヽ;!;;:;;.;v';/"i';-彡': : : : : :.＞ /;;:/c　,;ﾟcY　c;:;! };..,,　　　　／"　　　　/'　 　 i ./..;:;;'"
　　　 /　　　＼　　　{　　 　 ＼'''7;:;i;/'/---=;;:;": : : }／c;'／￣二=ミ//　};;:;;,,,,＿　　　　　　　　 　 　 i/
　　　i　　　　　 ＼ヽハ　　　　 ∨;;:;;,;;:;;;;`＜__j'__ /￣￣ヽ￣￣｀ヽ＼: ＼c｀ヽ:;;;;:;;..,,,
　　　i　　　 ／￣ヽ___八　　 --､};;:;;;,;;::;;／=､;:;..,,,､　　　,;　}￣＼c 丶ヽ: :} /　V;:;;:;;:;;;;;;;;...,,,
　 __∧＼　{　　　　∨￣＼/　　 i￣):;;/　　　＼__ /≫x_)､ヽ: : : :} c c} }/⌒!　i;:;'"ヾ;:;;{''"　ﾞﾞ''';;:;,,


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃たとえ都落ちしようと田舎の妖に遅れを取るほどではなかったようだが、　　　.┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃押し掛けられた方はいい迷惑だっただろう。気の毒なことだ。　　　　　　　　　...┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


155 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:10:14 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃調伏されたにも懲りずに生娘の生肝を貪っていたそうだが　　 　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃人間達にとっても悪い事だけではなかった。　　　　　　　　　　　　...┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
: : : : :　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : :
.: : : : : : :　　　 : : : :ﾉｿゝヾ;;人;;;)　ﾉ;､: : : : : ;ﾉ;;;)): : : : : 人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : ;(;;;));;;;ヽ(;;;))　ﾉｿゞ:;ヾ　(;;;)):::ｿゝ;;(;;;));;;;;从ヾﾉ;､: : : : : ﾉ;､: : : ﾉヾ
.: : : : : : : : : : : : : :(;;;;;ヾ);;;（;;;;ヾ);(;);;;;;ヾ);;;);;;;;ヾ;;;;ヽ;(;;;));;;)ﾉ;;;;;;;(ﾉ;;;));ゞ:;ﾉヾ　;;;;ﾉ(;;::::::
: : : : : : : : : : : : : :.};;;;(;;;));;(;;;))ﾉｿゝ;;;;;ヾ);;(;;;;;(;;;));;(;;;));;)ヾﾉヽﾉ;;;ﾉ;;;;;(;;;)ﾉ);;));;))ﾉﾉｿﾉ::
　　　　　　　　　 ﾉｿゝヾ ﾉ;;;;)ゝﾉｿ;;;;(;;;)) (ゝゞ:;;;;;;;;);ヾ　:::ｿ;;;;(;;;ﾉ))ヾヽﾉﾉ;;;;;;;;;ﾉ;;))（;:::
　　　　　　　　　(;;;;;ヾ);;;（;;;;;ヾ（);;;);;;;;ヾ;;;（ヾ);;;));;(:;ヾ::.....:ｿ;);;;;;ﾉヾ;;;;;ﾉｿﾉゝ;;;;(;ﾉ;;)（;:::::
　　　　　　　　（;;;;;ヾ);;;)（;;;;;（);;;);;;;;ヾ);;;;;;'(;ヾ;;;;;ゞ(ヾ.....:::ｿヾ);;;)ﾉ;;;;(;;;));ﾉ;;;;;;;;;(ﾉ;;;)))（;;;))
　　　　　　　　　__,,..．|:|--‐-|:|ﾞ‐- .,,|:|　　　|:| 　　 _|:|_,,.. -,|:|　　|:|　　　|:|"~""'|:|''　‐
__,,.. ．-‐　'''""~　. 　 |:|　　　|:|　　　|:|~"''''''|:|''""~. |:|　　　|:|　　|:|　　　|:|　　　|:|
''"'"' "":;'''.''''".;'":～ф"`"'';;. :.. ":;'''.'';'"'":;'''.'''".;'":;":;'''.''. :.. ;'",.:;:`"`"'';;":;'''.'''":;' "'''.'
''"'"' "'.　;'":;. :.. ;'"'　":,.:;:`"`"'';;;'"' "'　'''"'",.:;:`"　`"'';; "'''.'''"''''.'ф～''　.';;:　:''@'''.':;
:.;'@@@@@::.;;''''"'"' "':;: :::''@::.;;'' ;;:;: :::''@@@::.;;'' :''@::.;;'' ;;:;: :::''@:;' "'''.:;' 　"'''.:;' "'''.'''.':;'
:.;''@:!:.;!;;: !:'@::.;;'' ;;:;: :::''@@::!.;;'' '"(@)'"'!;!: !::''::.　;;'' ;;:!;: :::''@@@::.;!;''　 ;;::::''@@::.;;'' '　''.
(@(@)ヽ!ｿヽ!ｿヽ!ｿ'@ヽ!ｿヽ!ｿ(@)ヽ!ｿヽ!ｼヽ!ｼヽ!ｿ@ヽ!ｿヽ!ｿ'@ヽ!ｿヽ!ｿ'(@)@)ヽ!ｼｼ'''.':;'
ヽ!ｼヽ!ｿヽ!ｿヽ!ｼヽ!ｿ(@)(@)(@ ∧＿∧)ヽ!ｿ, ∧＿∧ ;(＠)ヽ!ｿ(@)ヽ!ｿ(@)ヽ!ｼヽ!ｿ'''.':;'
ヽ!ｿ(＠)(＠)ヽ!ｿヽ!ｿヽ!(@)!ｿ （ ・∀・ ）^) (^（ ´∀｀ ） (@)ヽ!ｿヽ!ｿヽ!ｼヽ!ｿヽ!ｿ(@)ｿヽ!
(＠)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃(＠ (ノ　　　/ ヽ| ヽ､　　　｀) ＠)ヽ|〃:(＠)ヽi〃(＠)ヽ|〃ヽi
ヽ|〃;(＠)〃ヽ|〃::::(＠)::ヽ|〃ヽi〃ヽ|〃(＠),ヽ|〃(＠)ヽi〃ヽ|〃:(＠)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃
ヽ|〃ヽ|〃ヽi〃(＠)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃(＠)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃:(＠):(＠)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃より強大な主を得た霊地は力を増し、　　　　　　　　　　　　　　　　..┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃より豊かな実りをもたらし、病魔の風を寄せ付けなかった。　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


156 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:10:58 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃そういうわけで俺の母親はある程度信仰の対象でもあったそうだ。　　　　　　　　　　　.....┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃一時は百鬼夜行の主でもあり、霊地の格を引き上げてしまう程の力量の持ち主。　　　..┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,イ::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l::::::::::l!::l::::::l:::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _!::::::lN!ヾ!ヽ!｀ﾘ!::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｨ7/7z:ﾐ　 '__,　 /':::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!l.!ヽ!:::::`r ､／ !::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,>､　ヽ::::!　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ::::::::lヽ-':!:::',___,＿,':::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〈::::::::::l::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉::::::,':::::::::!,､::::::::::::::::::::::::,:l::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:!:::::::::::::::::l y::,､:::::::::::::::,/ !::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:::':,
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ｲ:::::::ヽ::::::::::::::〉:/ヽヽ:::; イ//::::::l!:::::::::::::::::::::::::∧∨:::',
　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ::::::::::::::::::::::::::イ::::::二::::::: 二:::::::::l!:::!:::::::::::::::::::::::::::ﾊ∨:::'.,
　　　　　　　　　　　　 , イ::::／::::::::::::::::::l::::::::::::::::〈 ﾄ ヽ二二￣｀ヽ､::::::::::::::l:::::::! .∨::::',
　　　　　　　　　　 , イ:::::／::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::!ヽ!.ヽー-.-r,-､ .ヽ:::l:::::::l::::::::!　!:::::::l
　　　　　　　　 ,イ:::::::／::::::/:::::::::/::/:::::,::::::::::::::::::::｀ヽ　 !:::::::l!:!::::::::::｀:::ll::::::l::::::::!　!:::::::!
　　　　　　 ,ィ／::::::/:::::::／:::::::::/::/::::::,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!:::::/:/:::::::::::::::l !:::::l:::::::l　.!:::::,′
　　　 　 , ',ｲ/::::::::/:::::;ｲ/::::::::::/::/::::::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::l:::::::l:!::::/!::::/ ./::::/
　　 　 .///::::::::::/:::::/ /::::::://:::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'::::/::::://:://:::/ ./イ´
　　　/:/./:::::::::/:::::/ /:::::::/　!:::l::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ::::-' ' ´./::ｲ
　　./://::::::::::/:::::/ /:::::::/　 !::::!-,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉　 　 　 'ｲ
　 .l:://_;; ィ''.´￣　´￣´　　.￣　!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::ｰ..､

┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃さぞかし強い鬼だったのだろう。　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛


157 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:11:35 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃そして兄貴はその血を色濃く受け継いでいる。　　　....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　 　 　 　 　 　 　 　 -　 ‐　 、
　　 　 　 　 　 　 　 . '　　　　　　 ＼
　　　　　　　 　 　 .::::.　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　 .::::::::::::....｀ ´ - －
　　　　　　　　　.::::::::::　::::: 　 ‐z::.ｭ
　　　　　　　　　::::::::::::::::::::　　　　　 　 /
　　　 　 　 　 　 '.::::::::(ﾄｪ:: : 　 ,　　　, '
　　　　　　　　　　 ､::::::ｪｪ: ￣　　　ｲ 、
　　　　　　　　 . : : : : ::::::::: : . . .;　 ////ﾂｔ　、
　　　 　 . : .' : : : : : : : : : 、　／　/ |/////// ｭ 、
　　 ,. .: : : : : : : : : : : : : :.::::::::.＼/　,|///////////z 、
　　 : : : : : : : : : : : : :　　｀: : :/　　　|////////////∧
　　 : : : : : : : : : : : : :　　　: : |　　　 |//////////////!
　　 : : : : : : : : : : : : :　　　: : |　　　 |//////////////!
　　 : : : : : : : : : : : : :　　　: : |　　　 :∨////////////!
　 　: : : : : : : : : : : : :　　　: : ｌ　　　 : : ;////////////!
　　 : : : : : : : : : : : : : .　　: : :ｌ　　　 : : : ;///////////!
　 　: : : : : : : : : : : : : .　　:. :.:!　　　 : : : : : ;////////∧
　 　: : : : : : : : : : : : : :.　 : :. ::　　 　: : : : : : ; ////////

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃強い血統と最良の糧が兄貴を一族最強にまで押し上げた。　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃ただ今の兄貴の強さは少々度を超えてしまった感がある。　　 　 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


158 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:11:56 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃例えば元から妖として生まれた鬼と、元は人間だった鬼とでは大きく異なる。　　......┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　, - ―　　　　 ＿＿＿
　　　　`――- 、 ／　　　　 ／´￣　　　　　　　 ヾ!ヽ、＿.iゝ、
.　　　　　 　 　 ／`ー＼　ヾヽ　　 , -=TT|I￣:;,＼-|― 、　 ´! ＼
　　　　　　　　/　　＿,／ヽヾハ＜iＴ|∧/ﾉ∨ソ:;: :: ! :: :: ＼　|　　 　,／'i`ヽ、　　　　 ＿＿＿＿
.　 ＿＿∠彡　 ／ ／:'　　,／iミミ:："'´　"';ミ＝*＿|＿, -―'ト 、／ : : !　　 ＼ｒ'｀ー':::::::::::::::::::::
.　　　 ノ　　∨ {／　　 ,／ : : {＞：:、 ,＿,-'´￣　　ﾘ　　　　　}ヾ、`ー‐|　　　　{::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　／./ !　　　／:: :: :: :: Y/＞'　　　　　　　　　　　　 ノ　,}　 !}　.|　　　　!:::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 ／　/　 |　 ./: :: :: :: : ;／´　　　 ＿　　 _,,...-――ｿ'´　,ｲ 　 :|!　 |　　 　 !:::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 / 　 :{　　 ＼!: :: :: : ／　　／ ／ 　 _,. -´　Y＿Y_,/　　/ ,|'　　|!　　!　　　 .|:::::::::::::::::::::::::::::::::
　 / 　 　:i　　　　 !:: :: ;/　　／ ／　 ／、ヾ人y'´Y ／/　　 i　|!　　| :!　 i　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　:|　　　　 `ヽ/　　　　　　／ Y´::::::::::｝ X　 ｿ :!　　 /　!!　　|/　　|　　 　 |,．，＿,　_＿,＿
　　　　　|'　　　　 　 {　/　 　 ／　Y人::::::::: {、Y X 丿 　 j'　/ !　　!　　 ，　　┏┛┸ ┛┸，　．；
　　　　　　　　／´ 　 ＼　　 !'_　Y人yーyＹ人　/　/　　/　/ /　　/　　┏┛━‘　’‘　 ’‘　 ┛┨･
　ー――― '　　　 　 　 ＼_{ !、Y人ｒ=T￣/Y／'Ｙ/　　/　/ノ'　　/　　】
　　　　　　　　　　　 　　　　`ー`´￣' 　 /Y人,／'　 _/' ,/i.　　／　 　┗¨‘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /人_／ __,／　 / /￢'　　　, ┏┛　この一刀に想いを乗せるんだ。
.　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Y_,ノ _/／ヽ,／|　!.|　!ー-‐' ┥】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/｀ ｰ :: :: i　|　|　!、　　　┗┓　『全てを断ち切って、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /: : : : : : : :| .i　 ヽ、＼＿，┛
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:: :: :: : : : : :|/＼　 |　　! 　；】．　　その跡に何も残らなければいい』と。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / :: :: :: :: :: :: :: :: :: !　 ＼　＼┗┨
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ＼　 |　　┏┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ :: :: :: :: :: :: :: :: : : : : : : !　＼　┗┰
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　 |　　 !　! ┗┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃後者はあくまで鬼になった『人間』であり、その本質は人間であった頃の妄執だ。　　　....┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃妖ではあるがグールなどと同じ典型的な環から外れた妖であり、　　　　　　　　　　　　　..┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃どれほど力を増そうとその『こころ』には感情があり、理屈がある。　　　　　 　 　 　 　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


159 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:12:34 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃対して生まれながらの妖は巡り廻る生命の環の具現であり、その本質は環の正常な運行の維持にある。　　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┃
┃その役割のため大なり小なり皆霊格、神格を持っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　 　 ,
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　　　 　 　 　 　 　 　 ﾊ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,': :',　　 　 　 　 　 　 　 j: ',
　　　　　　　　　　　 　 i : : ',　　　　　　　　　　 i: : ',
　　　　　 　 　 　 　 　 j: : : :',　　 　 　 　 　 　 j : : :',
　　 　 　 　 　 　 　 　 {: : : : :〉　 　 　 　 　 　 |: : : : '､
　　　　　 　 　 　 　 　 ∨: : :､, ,　彡 =, ､ - 　 ≧: :γ'
　　　　　　　　　　　　 　ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　 　 　 　 　 γ: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :｀ヾ
　　　　 　 　 　 　 　 爻 : : : :r 　 ヽ: : : : : : : : : : : : r ヽ,: : ﾐ
　　　　　　　　　 　 爻 : : : : i　｛ﾐ｝ l : : : , : :彡 - : :i ﾐ｝｝ : : ﾐ 　／
　　　　　　￣　寸爻＝=: : : ゝ＿ ノ : : :'' : : :ﾟ’ :ﾟ’:_`ｰ'_: : : :≦ = ―
　　　　 ＿_ 　 ≧- =: : : : : : : : : : : : : : : : : : :∠ _　　　 ｀ヽ: :壬= ―
　　　 ￣　　　 爻 : : : : : : :＿ , , ｭ =≦ ￣: ::ヾ壬 o 0 ○　｝ヽ、　　　～～♪
　 　 ＿_　≧ﾐ =: :彡: ´ :￣: : : : : : : : : : : : : : :}≦　 　 　 ノ: : : :ヾ
　　´　　 　,爻: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ｿ: : ー. .イ : : : : : : : :ヾ
　　　　 　,爻: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::〃 - ＝= ｭi: : : : : : : : : : ﾐ
　　　　　,爻: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃 　 　 　 　ﾊ: : : : : : : : : : ﾐ
　　　 　,爻: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〃　,ｨ＝,　　　　_ヾ: : : : : : : : :ﾐ
　 　 　 彡: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾂ　　 ^ ⌒ ＾ 　γミ ､ゞ: : : : : : : ﾐ
　　　　彡: : : : : : : : : : : : : : : : : : ,彡'　　　　　　　　　　　 　　｀ミ : : : : :ﾐ
　　 　 彡 : : : : : : : : : : : : : : :=≦´ ィﾐ､　　　 　 　 ｨﾆﾐ､　　　 　｀ヾ,,: : ﾐ
. 　 　 彡 : : : : : : : : :_ ≧ 　 　 　 ｲ'⌒ヾ　　　　　ｲ ⌒ヾ　　 　 ｆミ;, ﾐ: :ﾐ
　　　 彡 : : : : : γ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐﾐ
　　　 彡: : : : : ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾐ
　　　 彡:: : : : :ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾐ
. 　 　 彡 : : : :ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾐ
　　　　彡: : : ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾐ
ry､　　 彡: 彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ
: : <,　　 爻　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾐ
: : : Y zf: : :7rf: :z _　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 彡
: : : : : : : : : : : : : : :ζ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 彡三三三≧＝ == =
: : : : : : : : : : : : : : : :γ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 彡三三三三彡＝ =
: : : : : : : : : : : : : : : : {ﾐ≧　　　　　　　　　 ＿＿＿＿彡 ､≦三三三ﾂ
: : : : : : : : : : : : : : : :λ三三≧＝＝====ﾆﾆ三三三ヾ’’'三三三彡′
: : : : : : : : : : : : : : : : ζ三三三三三三三三三三三三＝´￣
: : : : : : : : : : : : : : : : : }三三三三γ＝´￣: : : : : :ミ
: : : : : : : : : : : : : : : :r 'У´￣: : : : : : : : : : : : : : : : ミ
: : : : : : : : : : : : : : :x 　 彡: : : : : : : : : : : : : : : : : : ミ
: : : : : : : : : : : : :_У　 　彡: : : : : : : : : : : : : : : : : :ミ
: : : : : : : : : : : :{　　　 　 彡 : : : : : : : : : : : : : : : : ミ


160 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:13:01 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃そしてこなたも前も似たようなことを言っていたが妖は強大であるほど、　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃より人格的存在から環そのものへと近づいてゆく。　　　　　　　　　　　　　　　....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


＿＿＿　　　　,,,,,,,,　　 　　　　 　,,,,,,,,,,,,　　　 ＿＿＿
＼ヾ'''''''ヾ　　　　　'''',,,,　　　 ,,,,''''　　　　　／ノ''''''''／
　 ＼ヽ___ヾ,,,,,,,,,,　　　冫　　 〈　　,,,,,,,,,,　／;;;;___/／
　　　　　 彡　　　"ﾞﾞ'''''' ;;　 ;; ''''''゛ﾞﾞﾞ　　　ミ
　　　　　彡,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,　　　 ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ミ
　　　　　　ﾉ　|＜(　)＞＼ ／＜(　)＞|　ヽ
　　　　　 ﾉ　　|　ー一　 |　|　ー一　｜　 ヽ
　 　 　 ノ　彡｜ー―'　 |　|　ー一　 |　ミ　ヽ
　 　　ﾉ　 彡　 |　　 ／　▼　＼　 　 |　　ミ 　ヽ
　　 ノ　　彡 　 |　　ー- ⊥ -一 　　|　　　ミ　　ヽ
　ノ　　　彡　　 ＼　　　 --　　　 ／　　　　ミ　 　ヽ
　　　　　　　　　 　＼＿_∧＿_／



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃はっきり言えば話が通じなくなるのだ。　　....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


161 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:13:34 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃兄貴も昔は殊更に『いきもの』ではない魔導由来のものを嫌ってはいなかったし、　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃環から外れた化物も直接自分に害を与えない限りは放って置いていた。　　　　　　　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



　　　　　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　 ／　ノ　　　　ヽ ＼
　　 　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　, '⌒ヽ
　　 　 |　　　 　　__´　_　　　 　|　　　ー　　　l
　　 　 ＼　　 　 　 ￣　　　 ／　　　　 ヽ､_ ノ
　⊂⌒ヽ 〉　　　 　　　　 　く　/⌒つ
　　 ＼　ヽ　 /　　 　 　　＼　ヽ　/







　　　　　　／"￣￣ﾞ`ヽ､_
　　　　　,i"　,＿ i､　　　　＼
　　　　 ﾉ_,:　 r'7｡t'　　　 r=､i
　　　　 ﾞ'r'~" ﾞ;:￣　　　　r,-/
　　　　　ﾄ-'" ：i ｲ''l　　　‐'',!
　　 　 　 Yrﾄfr､　jﾘ　　/　 l　　　　ｱﾞ～……
　　　　　　ﾄ^^^' r　: ／　･：!
　　　　　　 ﾞレ,i-‐''"　："･．l
　　　　　　　　 l r'"．．'"：〉`>､
　　　　　　　／ﾚ!:v　/　．／　,;>､__
　　　　　 ∠ /　l　V',.r‐'"　／　,.r＜__
　　　　 ／　L／　 ／　 .／　　i"　　　ﾞ`:､＿
　　　／　／ l.　　└:.､ /　　　,｣　　　　　　　＼_
　 ／L　i　,､i　　･ﾟ　．　〉　ー"　　　　　　　　　 ﾞi!
　l　　 l .l　　!：･. /　　 /￣}i＼　　　　　　　　　　 l
　l　　 l l　　l!ll:･/　　 .{'　 ﾞi!. / ./￣}!　　　　　　　l
　l　　 l l. （￣￣'ヽ､･：}!ー'ﾘ　./!､_/　　　　　　　　!
　l　　 l l　〈ﾞ"‐-ｲ._ ﾞi､ﾉﾞ::::::ﾞし'':ﾞ:::::i!ヽ_,.-､　　　　 !
　l　　 l l　 ヽ･：：）:::::::."::::::"　 ﾞ::::く,ｨ"(__,.}　　　　 i!
　l　　 l l　　 i!　/ﾞー-､::::::;ヽ　　　"ﾞt'r'"　　　　　 l
　l　r'"￣ﾞ`ー‐=`　　 ﾞ::::::;ﾞー‐--､／! ﾚ'"　　,.:'　 l
　l　ﾞー､　　　　　　　　ヽ　　　　 ,/{ / レ'"　　　　,i!
　l　　　　￣ ﾞ`ー'､＿＿）＿＿ノヽ＼,.r:､　　　　　 i!



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃人間で言えば汚い野良犬がうろついてる、ぐらいの感覚だったと思う。　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


162 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:13:56 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃が、今では待った無しの問答無用だ。　　.....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （○）:::::（○） ＼
　　 　 |　　 　 　 　__´___ 　　　|
　 　 　 ＼　 　 　 `ー'´＿__ ＿_
.　　　 　 /´ ⌒｀￣ 　,　 　　´　　｀ヽ　ｼｭｯ
　　　 　 |　 　 　 　＿ﾞ＿＿_､ィ`_,ﾙﾘ
　　　 　 |　　イ´￣　　　　　l　^_ '
.　　　　 |　　　　　　　 　　　|´ヾ｀i











　　　　 ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;,　　　　　　　　　　　　　　 。
　,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　　　　　,,,,,,,,　o　　／
　"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从　　　　（;:;:;:;:ヾ-r
　　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:）　０　　ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
　　　,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ　　　　 ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
　　　(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀　　　　,.、
　　 "　　,,,,　　　　　　_;:;:⌒ゝｿ;:/　　　　　　　グシャッ！
　　　　　（;:;:丿　　　　（;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
　　　　　　 ﾞレ,i-‐''"　ヾ;;;;;;;;;;;;/;　＼
　　　　　　　　 l r'"．．´　　/;:ﾉ　。　　。
　　　　　　　／ﾚ!:v　/　．／　（）､__
　　　　　 ∠ /　l　V',.r‐'"　／　,.r＜__ ｀
　　　　 ／　L／　 ／　 .／　　i"　　　ﾞ`:､＿
　　　／　／ l.　　└:.､ /　　　,｣　　　　　　　＼_
　 ／L　i　,､i　　･ﾟ　．　〉　ー"　　　　　　　　　 ﾞi!
　l　　 l .l　　!：･. /　　 /￣}i＼　　　　　　　　　　 l
　l　　 l l　　l!ll:･/　　 .{'　 ﾞi!. / ./￣}!　　　　　　　l
　l　　 l l. （￣￣'ヽ､･：}!ー'ﾘ　./!､_/　　　　　　　　!
　l　　 l l　〈ﾞ"‐-ｲ._ ﾞi､ﾉﾞ::::::ﾞし'':ﾞ:::::i!ヽ_,.-､　　　　 !
　l　　 l l　 ヽ･：：）:::::::."::::::"　 ﾞ::::く,ｨ"(__,.}　　　　 i!
　l　　 l l　　 i!　/ﾞー-､::::::;ヽ　　　"ﾞt'r'"　　　　　 l
　l　r'"￣ﾞ`ー‐=`　　 ﾞ::::::;ﾞー‐--､／! ﾚ'"　　,.:'　 l
　l　ﾞー､　　　　　　　　ヽ　　　　 ,/{ / レ'"　　　　,i!
　l　　　　￣ ﾞ`ー'､＿＿）＿＿ノヽ＼,.r:､　　　　　 i!
　　　　　o

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃理由を聞いても気持ち悪いからとしか答えない。　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
┃『話が通じなくなってきた』のだ。　　　　　　　　　　　　...┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


163 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:14:25 ID:n5XU6tms

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃今はまだ俺のことを気に掛けてくれる兄弟思いの優しい兄貴だが、　　.....┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃いつかは俺の事など忘れてしまうのかもしれない。　　　　　　　　　　　　　.┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿ﾉ|　　ﾟ　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　＼____＿　　　ｏ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ー　　ー-　　 　　　て　о
　　　　　　　　　　　　　　　　　(⑪）　 （⑪ ） 　 　　 （＿＿＿＿　　　o
　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 '　 　 　 　　　　　（____
　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　　　　 ＜＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/　　　　　　　　　　ヽ（￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　 ｀、






┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃いつかは完全に環に溶けて消えてしまうのかもしれない。　　　　　　　 　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃強大な霊格、神格そのものの世界に行ってしまうのかもしれない。　　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


164 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:14:53 ID:n5XU6tms


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃もしそうなった時は少し寂しいが、仕方がない。　　　　　......┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┃
┃古来より強過ぎる力を持った奴にはままあることだ。　　.....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




　 　 　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　 　　　／　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　 ＼
　　　／　 　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　　 ⌒　　 ＼
　 ／　　　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　　　　　　／（⌒ ）　（⌒ ）　　　ヽ
　 |　　　　（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 __´___　 　　　 　 |
　 ＼　　　＼ェｪｪｪェ／ ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　`ー '　　　　 　／
　 ／　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 　 　 　 　 ＼




┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃しかし俺にとってはたった一人の肉親だ。　　　　　..┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃その別れは遠い未来のことであって欲しい。　　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


165 ： ◆.DfxuBnBrg [] ：2013/06/23(日) 22:15:55 ID:n5XU6tms



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ダラダラ長い上に取り留めのない文章になってしまった。　　......┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　　　　＼
　　　／　 　　　　　　 ＼
　 ／　　　　（●）　（●）＼
　 |　　　　（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
　 ＼　　　＼ェｪｪｪ|＼ 　／ ／|
　　／　　　　　/⌒ﾉ　 ＼／ （ ）
　　|　　　　 　/　/ |　　 　　　　|



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃環の話は人間考察と合わせてまた今度書こう。　　　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


第９話　おしまい


166 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/23(日) 22:17:37 ID:6HoxXAek

乙


167 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/23(日) 22:18:16 ID:9N75aHdE

乙
まさしく格が違うというわけか


168 ： ◆.DfxuBnBrg [↓] ：2013/06/23(日) 22:19:43 ID:n5XU6tms

すみません、短いおまけをもう1篇投下したかったのですが、まだ途中です。
寝る前に書き上がりましたら、投下いたします。

>>153
リクエストありがとうございます。
できる夫中心の短いお話も考えてみます。


169 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/23(日) 22:20:31 ID:1yUxrHGI

乙
齎すのは禍だけじゃないのか
おもしろいな


170 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/23(日) 22:56:37 ID:6sdvd5cs

乙津
霊格が高くなりすぎて自然から外れ過ぎたシロモノを
排除したくなるほど「環」とやらに近く成り過ぎたのか、できる夫


・・・・召喚教師リアルバウトハイスクールの"覚醒者（アートマン）"みたいなもんか


171 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/23(日) 23:38:10 ID:7gXeKxtM

乙ー
霊格が上がると現象に近づくって事か…


172 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/24(月) 01:01:34 ID:rHYO3M/k

乙～
やっぱ火黒さんかっけえな


173 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで [↓] ：2013/06/24(月) 15:56:15 ID:BEOYbS5A

乙です

「おわあ、この家の主人は病氣です」って元ネタあったの知って驚いたｗ

.

関連記事

• 人食い鬼キル夫の手記 第１４話 (2013/07/22)
• 人食い鬼キル夫の手記 第１３話 (2013/07/21)
• 人食い鬼キル夫の手記 第１２話 (2013/07/21)
• 人食い鬼キル夫の手記 第１１話 (2013/07/20)
• 人食い鬼キル夫の手記 第１０話 (2013/07/20)
• 人食い鬼キル夫の手記 第９話 (2013/07/19)
• 人食い鬼キル夫の手記 第８話 + おまけ (2013/07/18)
• 人食い鬼キル夫の手記 第７話 + おまけ (2013/07/18)
• 人食い鬼キル夫の手記 第６話 + おまけ (2013/07/17)
• 人食い鬼キル夫の手記 第５話 (2013/07/16)
• 人食い鬼キル夫の手記 第４話 (2013/07/16)